Bienvenido!

　猫は恐ろしい生き物でございます。わけのわからない生き物でございます。
　とにかく、突然にいるのです。なんでそこにいるのかわからないような場所に、いきなりポンといるのです。唐突なのです。置物のように、車の下だとか、植え込みの中だとか、塀の上に配置されているのです。
　変な場所にいるというだけならば、ハエトリグモとかトンボとかもいきなり変な場所にいたりもするのですが、猫の恐ろしいところは、そのわけのわからないところで、いきなりリラックスしているという態度にありましょう。そこは、おまえのウチなのか?　と、違うだろう!?　と。絶対適当に座っているくせに、そこで何百年もいたかのごとく、だらりとくつろいでいるのです。住み着いています。来て3秒で、いきなり住み着いているのです。
　わかりません。なにを考えているのか、まるでわかりません。そんなにわけのわからない場所で、なにゆえリラックスができるのか、わたくしにはまるでわかりません。
　その態度があまりに堂々としているものだから、こちらも下手に出て、「こんち、まいど。もうかりまっか?」とお世辞笑いの一つもしながら御挨拶さしあげたとしても、しかし猫は、たいていの場合返事もしてくれません。しらりとこちらを無視して、どこかに行ってしまうのです。バカにしています。
　ならば、よほど高慢な性格の生き物なのだろうかと思うではありませんか。
　しかし一方で、猫は大変に謙虚な生き物なのです。とにかくなんにでも必死なのです。死ぬほどびっくりして、全力で逃げ、全神経を集中して獲物に挑み、失敗すると誰も見ていなくてもごまかしのためにせっせと毛づくろいするという、真面目な行動パターンを示してくれます。
　いったいなにを考えているのでしょうか。そんなに毛づくろいが大事なのでしょうか。股間を嘗めるのを忘れると、なにか大きな祟りでもあるとでもいうのでしょうか。
　猫を理解することは、困難を極めます。そも、彼らには、人間に理解してもらいたいという気持ちがあるのでしょうか?　ちょっとでも、人に合わせてみようという気構えがあるのでしょうか?　とうていあるようには思えません。犬とは心構えが違うのです。歩み寄ろうという気も、サービス精神もないのです。
　そのくせ腹がすくと、人の顔の上にのっかってくるから、たまりません。重い、つーの。臭い、つーの。暑苦しい、つーの。なんだよ、その、ごろごろってのはっ。
　ったく。猫は謎です。わたしは生まれ変わっても、猫になりたいとは思いません。自分で自分が理解できないというのは、まことに嫌なことではありませんか。そうでしょう?

　それはそうと。
　えー、いらっしゃいませ。ここは三鷹ういの自作ホームページとなっております。すべてWZエディターで書いているため、大変シンプル、さくさく動く、味もそっけもない作りが自慢でございます。
　ざっと、このサイトのご案内をさせていただきます。

　といっても、このホームページ自体には、なにか読むようなコンテンツは……ありませんね。
　おいおい考えてゆきましょう。コンテンツを増やすと、文句を言うやつがいますので。誰とは言いませんが。

　管理が面倒なのと、借りるお金がないので、掲示板は設置しておりません。
　メイルは、oui_mitaka@hotmail.comへお願い致します。

　ではごゆっくり。

　お出口は、どんな犬だって猫よりはマシとなっております。